情報処理概論 第1回 10/7
Introduction to the Information Systems
1 ガイダンス
連絡方法等については(おそらくここに来る前に見てもらってる) Welcome ページ を確認ください。
平岡信之 自己紹介(ざっと)
シラバスはざっと見ておいてね
プリント(等)の置き場所 

http://www2.nagano.ac.jp/hiraoka/IIS/
https://xn--hiraokadrive2024-gsaf.on.drv.tw/class/IIS/
- このアドレスは、ブラウザのアドレスバーに入力して使うもの。
- 一度入力したページは次回以降コンプリーション(何文字か入れたら候補が表示さ
れ選択できる)の対象に入るので
「www2」だけ覚えておけば大抵大丈夫。
xn--hiraoka
ぐらいを入力する必要があるかもしれない。
- 講義資料庫やシラバスからも到達できるようリンクが用意されている(筈)。
- 講義資料庫には直接はリンクは置けない構造なので、右図のような間接的リンクを
置いてあるので 一旦ダウンロードして使って下さい。
レジュメは印刷配布はしない (必要に応じて各自で印刷できる)
- ドメイン名の右側、パス名の部分は、大文字と小文字区別される(case
sensitive)。IISの部分は大文字で入力してください。

- 当科目のシラバス、或いは講義資料庫からもこのアドレスにリンクが貼ってあります。
- レジュメは印刷配布はしない(必要に応じて各自で印刷できる)
平岡は4限がオフィスアワーの予定
質問など自由にどうぞ(あるいはメール等で )
- 非常勤の待遇で来ています。オフィスアワーは(オフィスそのものが)ないので、
メールかチャットでの連絡をお願いします。
教科書について
教科書は特に指定しない。
Webでの調査を幅広く活用するので、検索に習熟しておくこと。
(情報は大抵ネット上にあります)
必要に応じて情報源はブックマークしておくこと
(この資料集サイトも含めて)<=>もちろん他の方法でもいいが見失わないようにはしておこう。
また、指定図書、参考図書(シラバス参照)に目を通して見ることもおすすめする。

概論的な科目の役割分担について
- ハードウェア寄りの科目は他にいくつかある
- システム関係、ネットワーク利用関係に比重を置く
- 科目名としては情報システム概論に近い(科目の英語名はそれを表している)

- Webベースのシステム(Web-based system 右図)に特に比重を置くが、
PC内部の話も少し扱う
- 企業の内部で動作する(各企業独自の)業務システムや、
企業間の取引を扱うシステム(BtoB)には重点を置かず、
一般市民(や消費者)が関与する情報システム(BtoC) が中心となる。
- PCとファイル、ファイルシステムの基本操作、HTML技術の基礎、については
情報学概論Ⅰ、Ⅱ で扱うようになっていた。
- ので、当科目では新たには扱わない(既知のものと見なして)方針ではあるが、
- 若干の重複があることはご了解下さい。
- 知らないことは(学生のうちは)恥ではないので質問等して下さい。
- 2024年度から上記科目の担当教員が変わった(それに伴い内容構成も変化があったと考えられる)ので、
今後はその影響で当科目でも変化が発生する可能性はある。
補足1 URLが示されたら
(殆どの人がざっとは知ってる話だがあらてめて確認)
- 「ブラウザ」 の「アドレスバー」に、その「URL」を入力して、
アクセスする(Webページを開いて 表示させる)

- アドレスバーにカーソルを移動する際、 キーボードショートカット Alt+D
(or Ctrl-L)を使いましょう
補足2
本科目の副次的狙い
本科目では以下のような趣旨の話もしていく予定。
- PCを(専門家として)使いこなせるようになろう
- GUIで使うコンピュータ(PC、スマホなど)は、
「補助輪つきの自転車」のようなもので、
- これにより初心者が使い始めるための敷居を低くしている

- 道具として使いこなしたい人は(補助輪のない)性能のいい自転車を使うだろう
- コンピュータはキーボードで操作する方が楽にかつ素早く操作できる

- ブラックボックスを(中が見えないまま)放置しないようにしよう
- (これを放置して生きることは精神の家畜化につながると考えられる)
- コンピュータや、ネット上のサービスについて、
「使い方を知っている」だけでは不十分
- その動作のしくみを理解することで、 活用の道が広がる

- 分業の時代に適応しよう
- たとえば WORDという(ワープロ)ソフトは、
一人で何でもできる(ワンマンアーミー向けとも言える)ソフト、だが、
- 例えば書籍は、作家(文章を書く)、編集者、組版、装丁、といった複数の専門家の分業によって作られているように、
- 情報システムも、分業によって作られる。
- それぞれの担当者の仕事の仕方や、
- 仕事の分担の仕方、連携の仕方を学ぶ必要がある。

- プログラムやサイトを作るにあたっても、
1つのアプリケーションで全部の作業を支援する環境(IDE)でなく
個別の道具を組み合わせて使う考え方を学んでいこう。
補足3 「情報処理」の周辺
ICT
- 情報処理という用語について
- 従来、高校や大学の授業で「情報処理」が扱われてきて
- プログラミングを中心とした学習を行ってきた、が
- プログラムを作って動かすことができるだけでは、
情報システムの設計や構築や管理には不十分
- IT から ICT へ
- 「情報処理」「コンピュータ」が、技術革新を牽引してきたが
- 昨今の様相は、これに通信技術(主にコンピュータ相互間の通信技術)を連携させたものが我々の生活を変化させてきている
- ので、「情報通信技術」(ICT)という用語が主流となってきた
- ICT は複合技術、ということでもある。

- 「インターネット」について
- インターネット(最近は internet という普通名詞になり、さらに、単に「ネット」とも呼ばれたりもする(?))
は、情報の通り道(道路、に相当するようなもの)
- そのインターネットを使って、「Word-wide Web」( 略して
Webと呼ばれる)のようなアプリケーションが 幅広く運営されていて、
我々もその恩恵を受けている
- そのため、Webを使うことを「インターネットする」
と呼んだり、Webブラウザ(と総称される
PCやスマホのアプリ)を「インターネット」と呼んだりする人も多い
(それでもなんとなく意味が通じることが多いが、
認識が浅いことがばれてしまい恥ずかしい) 
- これは、Webが、インターネット普及の原動力になった
(キラーアプリケーションと呼ばれる)という歴史的事情による
- www等は、インターネットを土台とするアプリケーションシステム。
- この「アプリケーション」という用語は、コンピュータの「アプリケーション・プログラム」略して「アプリ」として人口に膾炙している昨今だが、
- www自体は単独のアプリケーションプログラムではなく、
複数のソフトウェアの組み合わせで構成されるネットワーク上の機能、と理解していい。

受講の要件
- パソコンは毎回必携
- もちろんネットにアクセスできること
- レジュメの閲覧、メールの読み書き
等だけならスマホでも(たぶん)可能
(画面の狭さを厭わなければですが)しかし、
- キーボードなしでコード(プログラムやHTML)を書くのはかなり困難でしょうし
- 方法やツールについてのガイドはWindowsPCを前提に行います。
2 環境の準備
- メールでのやりとりを行う
- (原則として大学のアドレスを使ってください)
- 平岡のアドレス: hiraoka@nagano.ac.jp
- 件名の先頭に (IIS) と書いておくこと
(内部的にIISという略号を使ってます)
- 課題(レポート)は原則としてメール提出。
- (本学でこれまでよく使われていた)Google Classroom
は、使わずに進めてみます(ご了解ください)。
- さらに、一般的なメールのマナーとして:
- 件名には(上記の記号だけでなく)このメールがどんな用件
なのかがわかる文言を入れておく
- ソースコードや図をただ黙って貼って(もしくは添付して)出す、
ということはせず、たとえ1行でも本文に相当するものを入れる。
- オンラインソフト(またはオープンソースのソフトウェア)を補助的に使用する。
- ソフトを探し出したり技術動向を調べたりするワザも身につけておくといい。
- ソフトウェアは(インストールも含めて)主にパッケージマネージャで管理する。
- 初出単語はその場で調査
- 自分の行きつけのページをもっておくこと
ex. グーグル、 IT用語辞典、英和辞書など
- 当面、用意しておいて欲しいソフトは次章に示す3種類。
余談ですが:
- パッケージマネージャ Scoop や Chocolatey
はサードパーティによるもの。
- スマホのOSやLinuxなど、多くのOSではパッケージ管理もOS頒布元が行っているが、

- Windowsに関して行われてきていなかったのは、PC用OSに関してMSが
長期に渡って独占に近い状態だった(独占禁止法との戦い)ことと
関係があるかも知れない。
今後使うことがあるアプリケーション
(未整備の方は、用意しておいて下さい)
1. ruby 言語(の処理系)
インストールされていることの確認:
2.
FTPによる転送ソフト(sftpが使えるもの)
- 目的:
- 大学のWebサーバに接続できる(ファイルを転送する)ことが必要になるため
- 大学のWebサーバ(学生向け)は wwws.nagano.ac.jp
- ユーザ名/パスワードは ポータル等と共通の筈ですので
忘れた人は入学時に配られたアカウント公布用紙(薄緑色の紙かな)
を確認するか、紛失していれば情報システムセンターまで。
- 事情:
- おそらく、この目的でのソフトとして(入学時に)ffftp
をインストールした。
- ffftp は、sftp(という接続方式)に対応していない。
- 現在、wwwsサーバは sftpでの接続に限定されている。
- 平岡のおすすめ:
- FileZilla (を普段使ってます)
- 他に:winscp, cyberduck 等もあります
- お願い:
- 接続できるかどうかを確認しておいてください(パスワードは大丈夫?)
3. 質のいいエディタ
- 事情:
- Windowsのおまけである「メモ帳」は、あまりに機能が貧弱
- TeraPad
は、悪くはないがそれでも若干力不足(でもメモ帳よりまし)。
- おすすめ:
- 他には:
Sublime, Emacs, Vim (いずれも若干敷居が高い)
補足
ソフトをゲットするときのダウンロード元:
- Microsoft Store(アプリケーション)
- ScoopやChocolatey経由
- オフィシャルサイト
- 有名なアーカイブサイト(vector, 窓の杜)
- 開発プロジェクトのサイト (sourceforge, github)
避けるべきサイト:
malware
- 怪しげなサイト (例えばsoftnic)
- 余計なもの(マルウェア、アドウェア等)がついてくる可能性がある
インストールの際の要点:
- ライセンス要件は(読んでおくのが望ましいが)あっさりとAcceptしてもいいだろう
- 無償ソフトか有償ソフトかの判断ぐらいはしとくといいが
- インストール先は(自分のPC管理の独自ポリシーがなければ)デフォルトのままでいい
- 特にカスタムインストールはしなくていいだろう
- チェックボックスの項目は要チェック
- 怪しいものが一緒についてくる可能性がたまにある
(hao123 Baidu-IME ask.com Teoma-searchなどが有名)
3 自分のPCをあらためて見直す
a
主なネットワーク機能(アプリケーション)
Web:
- クライアント/サーバ型
- クライアントは ブラウザ(Webブラウザ)と呼ばれる
- ブラウザにはいろいろある
Mail:
- やはりクライアント/サーバ型
- 手元にあるのは メールクライアント(とも言われる)
- メールクライアントもいろいろ
Ftp: これについては いずれ詳しく
b 情報整理ツールとして
myPC
- ディスクの容量はどのぐらい?
- どのぐらい使ってる? どんな方針で整理してる?
- ブックマークも貴重な整理ツール
c 商品とハードウェア再確認
OSの種類
- OSのバージョン
- CPU(コア数は? 周波数は?)
- どんな端子がある?
- 現在の市場価格は?
参考:
- エクスプローラやスタートメニューで「PC」(または「コンピュータ」)を右クリックして、
- 表示される「コンテキストメニュー」で「プロパティ」選択すると、
- または、キーボードショートカット winキー
+
[Pause] でも
- 右図のような情報が表示され、自分のPCに関する情報が得られます。
- その情報をもとにして、価格コムやオークションサイトで、
自分のPCと同型機がどのぐらいの価格で出ているか、調べてみて下さい
(落胆が大きいかもしれませんが)。
4
パソコンを使いこなす(プロの技?)
- タイピングになれること
- キーボードショートカットを活用する
- ソフトウェアの表の名前と本名を識別する
- インターフェース部品を名前で呼ぶ
- 自分のPCのHDDの中について、土地勘を持っておく
- ネットワークの仕組みを知る
- オンラインソフトを気軽に使う
- Web上のサービスを使いこなす
(パソコン時代から携帯端末時代に移行してもその大筋は変わりません)
基礎について解説したページも参考にして下さい。
5 アンケート
- 自分で(授業以外で)コンピュータやインターネットを使ってますか。また、どのような使い方をしてますか
- 特にインターネットについては、よく利用しているサイト名なども
「どのサイトを どんな役に立てていする」という観点で書いて下さい。
- これまでに(主として大学で)どのようなことをしてきた/学んだか
(特に情報システムに関連して)
- この科目に何を期待しますか
自分はどんな取り組みをしたいと思いますか
- 前章(3-c)の観点から自分のパソコンについて語って下さい
- 自分の日常生活を思い浮かべて、以下のようなものがどれぐらいあるか列挙してみてください。(沢山書けたら立派)
- いかにもコンピュータっぽいコンピュータ
- コンピュータを内蔵していると思われる機械や道具類
- 大規模情報システムを(直接または間接的に)使っていると思われる日常の消費行動(お店など)
- スマホは使っていますか。スマホにどの程度依存した生活をしていますか。スマホがあればPCはなくても困らないという説もありますがあなたはどう考えますか。
- その他、事前に伝えておきたいこと、要望などがあればお書きください。
今日の課題
- 資料集のページをブックマーク(または別の方法で、すぐ開けられるようにしておく)
し、今日の資料と関連ページ(話を端折ったところも)を読んでおいて下さい。
- Scoop または Chocolateyのインストール(使ったことない人)
- Ruby と FileZillaのインストール(まだの人)
- 1~3 ができたかどうか、メールで報告下さい(10/13までに)
- アンケート