SSL の時代への対応

• この科目では、アプリケーション層プロトコルとして HTTP SMTP IMAP といった 平文ベースのプロトコルの存在を前提に、TCPコネクションの活用され方 を見てきている。
• しかし昨今は通信の秘匿性や安全性を高めるために、第３層を二階建てにして トランスポート層の上に暗号化などの機能を挟んで（これをSSLと呼ぶ） SSLを土台にしてアプリケーション層プロトコルを動作させることが多い。

  • この時、サーバが待機する標準ポートも別のポート番号が使われることになっている。

    例：HTTP(80) -> HTTPS(443)、SMTP(25) -> STARTTLS(587) など

コマンドでサーバにアクセスするとき

• 平文だとtelnet が代表的なクライアントですが、SSLを使う対話型ソフトとして OpenSSLが有名です（ScoopやChocolateyでインストール可）。

  openssl s_client -connect www2.nagano.ac.jp:443 -crlf

• openssl は機能が沢山あってドキュメントを読み解くのは一苦労（でも必要があれば 試みて下さい）なので、簡単に解説しておく。

  • 第２ワード command は必須パラメータ。telnet 的な対話的クライアント動作を させるときには s_client を指定する。サーバを立てるときは s_server も使える。
  • ホスト名:ポート番号 は、-conect オプションの必須パラメータなので、 この２語は並べて指定する。
  • -crlf オプションは、通信で改行指示をする時に送るべき符号を指定するもの （補足欄 参照）。 独立したオプションなので -connect の前に置いても大丈夫。

（このあとは執筆中です）